現在のトルコリラマーケット

BID(売値) --.---
ASK(買値) --.---
政策金利 --%

直近の発表予定 トルコ経済指標

  • 2019/08/16(金) 16:00 6月鉱工業生産(前月比)
  • 2019/08/15(木) 16:00 5月失業率
もっと見る
 トルコ経済

トルコ統一地方選挙の行方

2019年3月31日に、トルコで統一地方選挙が行われました。

これは各地方の市長を選出するための選挙なのですが、実際はエルドアン大統領の信任投票という意味合いが非常に強い選挙で、そのため世界中のトレーダーが結果に注目をしていたのです。
中でもこの選挙で特に重要だったのは、首都のアンカラ、大都市であるイスタンブール、イズミルの市長選挙でした。これら三大都市の市長選挙で、与党である公正発展党(AKP)が立てた候補が落選という事になれば、トルコ国民はエルドアン政権にNOを突きつけた形になると考えられていました。

トルコ統一地方選挙の結果

そして行われた投開票ですが、その結果はエルドアン政権にとって非常に厳しいものとなりました。
なんと三大都市の全てで与党候補が敗北し、野党である共和人民党と改善党という党の候補者が当選してしまったのです。

これがどのくらいの事態なのかと言うと、エルドアン大統領と公正発展党は17年ぐらい殆どの選挙で野党に勝ち続けていた、と言えば分かりやすいでしょうか。

この結果はエルドアン大統領の政治に対して、トルコ国民が非常に強く反発したと解釈出来ます。やはり経済が不安定化するとそうなるのでしょうか。ちなみに投票率は非常に高く、84.67パーセントでした。

しかし、実はまだ結果が確定していない

こうしてエルドアン大統領と公正発展党は非常に厳しい結果を突きつけられたわけですが、このまま手をこまねいている訳にはいきません。
そこで彼らはどうしたか?・・・投票に不正な点があったとして、票の読み直しを要求したのです。
この与党の要求は受け入れられ、4月7日の現在は票の読み直しのため、接戦であったイスタンブールやアンカラの結果がまだ完全には確定していません(イズミルは確定)
とはいえこれで結果が変わろうと変わるまいと、エルドアン大統領の求心力が大きく低下しているのは事実です。

それにしても、このやり直しの要求なんかは、日本ではまず見られない光景でしょうし、トルコという国がどういう国なのかを端的に表しているように思います。

まだまだ政権交代は無さそう

ここまで書いたのは三大都市での市長選についてですが、地方選全体で言えば与党が敗北したわけではなく、過半数はなんとか保てたようです。
ですので、ここから解散総選挙で政権交代か否か?という段階では現状無いようです。
現段階では、この結果を受けたエルドアン大統領が敗北の主要因である景気低迷に対してどう対策を取るのかが重要視されているようです。
エルドアン大統領がここで効果的な経済政策を打ち出せれば、一時的にトルコリラは持ち直す形になるのではないでしょうか。
ですが、ここから変にポピュリズム的な方向に向かえば、トルコリラが更に売り浴びせられる可能性は高いと言えるでしょう。

エルドアン退陣はリラ高になる?

少し先走った話ですが、エルドアンが大統領を辞めて政権交代が起きれば、トルコリラが持ち直すと見ている方も多いようです。
確かに政権交代時は前政権で批判された面を徹底的に潰していくのが常ですから、現在問題とされているアメリカとの関係改善等を期待して、一時的にはリラ高方向に向かうでしょうし、場合によっては大きなトレンド転換が起こる可能性もあるでしょう。
ですが、こればかりは蓋を開けてみなければ分からない部分も多く、エルドアン退陣によって劇的にトルコ経済が回復をするのかは、現時点では断言出来ないでしょう。

今回の結果をまとめると

今回の統一地方選挙の結果や動き等をまとめると。

a.三大都市での市長選敗北(苦戦)はエルドアン大統領の求心力低下を如実に表しており、トルコ国民は現状の景気低迷に対して、非常に憤っている事が分かります。

b.地方選全体としては与党が完全に敗北したわけではないため、総選挙の可能性は低いです。なので現在はここからエルドアン大統領が再び求心力を得るために、どのような政策を打ち出してくるかが注目されています。

c.トルコの間で何かが動き出しているというのは紛れも無い事実だと思います。その動きがトルコリラ相場をどちらに動かすのかは分かりませんが、今後トルコリラのボラティリティが更に拡大していく可能性を念頭に置くべきでしょう。

編集部
ライター:編集部
トルコリラスワップ投資の魅力やFX各社のスワップポイント比較、トルコ経済やトルコ在住者の現地レポートまで、トルコリラでFXを始めるために必要な情報を配信しています。