2018年10〜12月期 9四半期ぶりのマイナス成長

トルコ統計局が11日発表した2018年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比3%減で、9四半期ぶりのマイナス成長となった。
前年同期比の実質成長率が四半期ベースでマイナスとなったのは、クーデター未遂の起きた16年7~9月期以来となります。
source: tradingeconomics.com
2018年8月初旬に米国とトルコが双方の2閣僚に対する制裁や追加関税を発動し、両国の対立が深刻化したことを受け、8月半ばにかけて対米ドルで一時20%超下落しました(トルコショック)。
これを受け、トルコ中央銀行は9月に政策金利を6.25%もの大幅引き上げで24%とし、さらにトルコ政府が米国との対立の要因となっていた米国人牧師を開放するなどし、一旦リラ相場は持ち直しましたが、インフレ加速と金融引き締めを背景とした個人消費の落ち込みや投資抑制により内需が減速しました。