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 トルコ経済

トルコ対米関係の整理

トルコリラ相場に影響を与えるリスクの1つに、対米との関係悪化が挙げられます。
2018年8月の史上最安値を記録したトルコリラの急落(トルコショック)も、米国の追加制裁が引き金になりました。
今回は改めて、トルコのエルドアン大統領と米国トランプ大統領の過去の一連の動きについて整理をしてみました。

米国人牧師の逮捕から釈放まで

2016年7月

トルコクーデター未遂事件が発生。トルコ国軍の一部が画策したが失敗に終わる。民間人含め、290人の死者が出る。

2016年10月

クーデター未遂の主導グループ(ギュレン運動)への支援した疑いで米国人牧師のアンドルー・ブランソン氏が逮捕、収監される。
トルコ当局は、ブランソン氏がクーデターの首謀者やクルド人分離派を支援したと主張。米国はトルコ側の主張には根拠がないとして即時釈放を要求。

2018年3月

米国がトルコを含む各国(一部除外)に対し、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置の発動。鉄鋼に25%、アルミに10%の関税が適用される。

2018年6月

米議会上院がブランソン氏の収監などを理由に、トルコに対するステルス戦闘機の売却を禁止するなどの規定を盛り込んだ『国防権限法』を可決。

トルコが米国からの輸入品22品目に対して報復関税を発動。

2018年7月

トルコの司法当局がブランソン氏の収監継続を決定したことを受けて、米トランプ大統領やペンス副大統領が相次いで強硬なメッセージを出す。両国関係が悪化へ。

直後にトルコの司法当局は健康上の理由により、ブランソン氏の身柄について収監から自宅軟禁状態に変更する。

2018年8月

米国が、トルコのギュル法相とソイル内相に経済制裁両氏の米国内の資産を凍結し、米国人との商取引を禁じる。

トルコもその後、 米政府がトルコの法相と内相に課した制裁の報復として、米閣僚2人に同様の制裁 を発動。

米国は、トルコから輸入する鉄鋼とアルミニウムにそれぞれ50%と20%の追加関税を課すと表明。
3月に25%と10%の追加関税を課していたため、今回の措置で追加関税が2倍になる。
この制裁を受けてトルコショックへ。
トルコリラが米ドルに対して20%程度急落。対円での史上最安値を付ける。

その後トルコも応戦し、乗用車やアルコール、たばこなど米国製品への関税を2倍に引き上げる。

2018年10月

米国人牧師が開放される。

2018年11月

米国が、トルコの法相と内相に課した制裁を解除。
その後、同様にトルコも米閣僚2人に対する制裁を解除。

未だ燻る地対空ミサイルシステムS400 の問題

2017年12月

トルコとロシアがロシア製ミサイル防衛システムS-400の供給に関する合意文書に署名。

2018年8月

ロシアの国営武器輸出企業が最新鋭防空システム「S400」のトルコへの引き渡しを2019年に始めるとの報道あり。
米国務省のナウアート報道官は記者会見で、「トルコのような北大西洋条約機構(NATO)加盟国がS400を使用することはわれわれの政策に反し、懸念している」と述べる。

2018年12月

米国務省は、トルコに対し地対空ミサイルシステム「パトリオット」を35億ドルで売却する計画を承認。

2019年3月

トルコが、ロシアから調達するS-400の配備を今年10月に開始すると表明。

米国は、両国の軍事関係に重大な結果を招くと述べ改めて強い懸念を表明したうえで、トルコが実際に導入に踏み切った場合にトルコはF-35を入手する権利を失うだろうと述べ、トルコにはF-35を売却しない方針を明らかにする。

2019年4月

米国は、トルコがロシアから地対空ミサイルシステム「S400」を調達する姿勢を崩していないことから、トルコへの最新鋭戦闘機「F35」の引き渡しと、F35の開発・配備計画をめぐる同国との共同事業を凍結すると表明。

トルコのエルドアン大統領は、米国が強く反対するトルコによるロシア製地対空ミサイルシステムS400調達について「われわれを断念させることは誰にもできない」と述べ、予定通り導入する考えを示すとプーチン大統領とモスクワで会談した後の共同記者会見で語った。

トルコは、米国がトルコへのパトリオットの供給を拒否した場合、トルコは2基目のロシア製地対空ミサイルS400を購入するかもしれないと示唆。

その後、エルドアン大統領とトランプ大統領は電話会談を実施。
トランプ大統領は、「両国関係に関する数多くの事柄を取り上げた」と述べ、トルコとの関係改善を匂わせる。

2019年5月

トルコのエルドアン大統領は、ロシアと新たなミサイル防衛システム「S500」の共同生産を進める考えを明らかにする。
米国が反発しているロシア製の最新地対空ミサイルシステム「S400」についても導入を進める意向を改めて示す。

S400の件は、6月に大阪で実施されるG20で、エルドアン大統領とトランプ大統領が会談を行うというニュースが報じられています。

何らかの進展が見られれば、トルコリラ相場にとっては良い材料として反応する可能性もあるので、引き続き中止が必要な問題です。

編集部
ライター:編集部
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