イスタンブール市長選での野党勝利、為替の動きはどう変わる?

月曜日はリラ高でスタート
イスタンブール市長選では野党が勝利し、選挙後の月曜日はリラ高でスタートした。為替市場について今後の動きは、エルドアン大統領の進捗状況を見る必要があるとメディアでは報じている。
投資家たちの前向きの反応
選挙前の6月21日金曜日の終値は1ドル5.8140リラ、それに対し週明けは5.7333まで値上がりした。終値は5.8190となっている。
エルドアン大統領は長年の統治で経済を上昇させたが、近年の経済政策、さらにミサイルシステム購入で不信感が高まり、支持率は低下。彼の独裁体制を懸念する投資家たちにとって、選挙結果は好転と捉えられ、前向きの反応が見られたことが予想される。
新たな変革への期待
トルコは昨年の通貨危機でドルに対して30%の下落、今年に入りさらに10%の値下がりを出している。さらに5月は約19%のインフレ高となり、外国人投資家は3億4500万ドルのトルコ株を売却。トルコの株価は過去10年間で最も安い水準にあるという。
そこに選挙での与党敗北は、政権の弱体化が懸念される一方で、経済政策の新たな取り組みが期待されている。
投資家たちの注目は、今月末に日本で開催されるG20首脳会議だ。エルドアン大統領はミサイル購入と制裁措置について、トランプ大統領との話し合いを行う。
(画像は写真ACより)
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