対外貿易赤字 大幅縮小

輸出拡大もハイテク産業の割合は横ばい
トルコ統計局は6月28日、5月の貿易収支は18.38億ドルの赤字だったと発表した。しかし、その赤字は前年同月に比べて76.5%減少した。
貿易省からの暫定データによると、輸出額は159.8億万ドルで12.1%増加、輸入額は178.2億ドルで19.3%減少(いずれも前年同月比)となった。
輸出全体の9割以上を占める製造業製品のうち、ハイテク製品の割合は3.4%と横ばいであったのに対し、輸入における製造業製品は75%あり、そのうちハイテク製品の割合は15%と増加傾向にある。

トルコ統計局によると、主な貿易相手国はドイツで、輸出入ともに10億ドル規模の取り引きがあるという。
なお、トルコの対外貿易統計は、特別貿易システムと一般貿易システムという2つの異なる取り引きシステムが採用されている。上述のデータは特殊貿易システムで集計されたもので、保税倉庫とフリーゾーンを経由したものは統計に含まれていない。
保税倉庫とフリーゾーンを含めた一般貿易システムによると、5月の総輸出額は160.8億ドルで前年同月比で11.4%増加し、総輸入額は180.5億ドルで20.1%減少した。
米中首脳会談待ちで動きは少なめ
28日の外国為替市場、USドルは米中首脳会談を控え、市場は膠着状態。対円も終日もみ合い、小幅円安の1ドル107.91円で今週を終えた。
じわじわと値上がりしていた原油価格だが、ニューヨーク市場取り引き時間金曜日の午後になって下落し始め、一時1バレルあたり57ドルを切った場面もあった。28日の終値は1バレルあたり58.2ドルだった。
トルコリラは、対円で東京市場の取り引き時間内は1リラ18.6円台で推移した。日本時間15時以降に小幅な値動きがあったものの、1リラ18.59円で今週を終えた。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
トルコ統計局プレスリリース
http://www.turkstat.gov.tr/