インフレ収れんが見えてきた

物価上昇率はゆるやかになってきた
トルコ統計局は3日、6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比15.72%、国内生産者物価指数(D-PPI)も前年同月比23.71%であったと発表した。
CPIは前月比0.03%の増加、またD-PPIも前月比0.09%の伸びにとどまった。長く続いた物価の上昇がここにきて収束する傾向を見せ始めている。

トルコ統計局によると、CPIの対象418項目の平均価格は、264項目は値上がり、51項目は据え置いた。一方で103項目が値下がりした。
具体的には、ホテルやカフェ・レストランなどのサービス業において価格の上昇は続いているが、食料品やノンアルコール品の値上がりは落ち着いてきているようだ。
耐久消費財は増加
D-PPIは、電気やガスなどの原料関連項目で8%程度増加したが、製造業は0.45%減少した。

しかし、主要産業における耐久消費財は前月比で1.22%増加している。また、エネルギーは原油価格下落の恩恵を受けながらも、前年同月比で35.445%増加している。

円安持続ならず リラは19円台
3日の外国為替市場、USドルは対円で週明けから円安方向へ動いていたが、火曜日のニューヨーク市場取り引き時間に入って円高へ方向転換。一時1ドル107.53円をつけた。その後、若干値を戻し、先週末の終値と同水準で取り引きされている。
原油価格は続落。3日の終値は1バレルあたり56.75ドルだった。
トルコリラは対ドルでじわじわと通貨価値を上げてきている。対円では、1リラ19円を切ることはなく1リラ19.1円台で推移している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
トルコ統計局プレスリリース(6月消費者物価指数)
http://www.turkstat.gov.tr/
トルコ統計局プレスリリース(6月生産者物価指数)
http://www.turkstat.gov.tr/