6月の実効為替レート72.10

リラ復活なるか?
トルコ中央銀行によると、6月の実質実効為替レートは72.10(CPIベース)で、前月の69.80からわずかに上向いた。
G20会期中に行われた米国トランプ大統領との直接会談で、両国間の関係修復への可能性が見いだされたことを好感してか、足元の為替レートを見ても対ドルでリラの通貨価値は戻りつつある。
6月の消費者物価指数(CPI)も前月比で0.09%増加だったことから、長らく続いた物価上昇が緩やかになってきていることは明らかだ。また、貿易収支の赤字縮小など、景気は回復の兆しをみせている。
金利引き下げはいつ?
しかし、2019年第一四半期のGDPは前年同期比で2.6%減少したものの、先月の一週もの間レポ金利は24%に据え置かれた。
2018年8月の通貨危機の爪後は大きく、リラ安の状態は続いている。イスタンブール市長選での二度の敗北や、シリア情勢など、エルドアン政権には問題が山積みだ。
政策金利を引き下げるのは、まだ先の話かもしれない。
米祝日で商い薄
4日の外国為替市場、米国独立記念日でニューヨーク取り引き市場は休場のため、USドルは目立った動きはなく、1ドル107.8円で推移した。
原油価格は、前日の下落から小反発し、1バレルあたり57.34ドルで取り引きされている。
トルコリラ対円でわずかに上向き1リラ19.2円台で推移している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
トルコ中央銀行 6月の実効為替レート
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