5月経常収支1.5億ドル黒字
観光業が回復 直接投資は減少傾向に
トルコ中央銀行は11日、5月の経常収支は1.5億ドルの黒字であり、累積赤字は23.7億ドルに減少したと発表した。
アルバイラク財務大臣が先週金曜日に行った講演で経常収支黒字化を宣言していこともあり、マーケットコンセンサスでは3億ドル程度の黒字と予想されていたが、これには届かなかった。
同行によると、対外貿易赤字の縮小とサービス分野での収益拡大が主な要因であったとしている。
サービス分野の収益拡大に最も貢献したのは観光業で、その純収益は18.46億ドルと前年同月比で2.57億ドル増加した。また、金と燃料を除いた集計では、経常収支は34.69億ドルの黒字であり、累積赤字は12億ドルになるという。
一方で、金融投資などによる直接投資は2.4億ドルに止まり、前年同期比で0.5億ドル減少した。

1リラ19円をキープ中
11日の外国為替市場、前日のFOMC議事録公開後からUSドルは売りが優勢。一時1ドル107.86円まで円高がすすんだ。その後、1ドル107.47円まで戻し、同水準で推移している。
原油価格は1バレルあたり60ドルと前日と同水準で取り引きされている。
トルコリラは1ドル5.7リラ付近で持ち合っている。対円でも狭いレンジで持ち合い、1リラ19円をキープしている。
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▼外部リンク
トルコ中央銀行 国際収支統計
http://www.tcmb.gov.tr/