研究開発支援費増加 軍事関連も拡大傾向

政府は研究開発活動への支援を拡大
トルコ統計局によると、研究開発活動へ対する中央政府からの2018年の支援費は約130億トルコリラ(約24.9億ドル)であり、この金額はGDPの0.23%であり、2018年度政府予算支出の1.4%を占めた。
また、研究開発税の免除による間接的な研究開発支援は、約40.6億トルコリラだった。
政府による研究開発活動への支援は拡大傾向にあり、2018年度も前年と比較して21.6%増加している。
なお、括弧内の数値は1ドル5.21トルコリラ(2018年末の為替レート)として換算したもの。
軍事関連の研究開発費用が増大傾向
また、2019年度の予算額は、暫定的な割り当てに基づくと約150.6億トルコリラ(約26.6億ドル)になる見込みだ。
内訳は、一般的な知識の向上を目的とする一般大学基金(GUF)への支援であり40.4%を占める。 また、産業生産と技術への支援は6.8%、一般的な知識の進歩に関するGUF以外への支援は4.3%、教育への支援は4%と割り当てられた。
さらに、防衛と位置づけられた項目に2019年度予算は34.4%が割り当てられている。過去3年間のデータをさかのぼってみるとこの項目の比率は、2017年度は21.2%、2018年度は28.5%と徐々に大きくなってきている。
「F-35」計画からの排除に絡み、ロシアからSu-35戦闘機を購入するのではないかとウワサされる中、防衛費の増大がトルコ経済にのしかかることになる。
なお、括弧内の数値は1ドル5.65トルコリラ(7月22日現在の為替レート)として換算したもの。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
トルコ統計局プレスリリース
http://www.turkstat.gov.tr/