7月消費者信頼感指数56.5

消費者は景気の悪化を不安視
トルコ統計局によると、7月の消費者信頼感指数は56.5であり、先月の57.6から2%減少した。
項目別にみると、世帯別の経済状況を表す指数や、一般経済に対する期待度は共に減少した。また、向こう12ヶ月の失業不安が増加し、貯蓄率は減少傾向にあるようだ。
消費者信頼感指数とは、現在の経済状況に基づいた消費者心理を表す指数のこと。消費行動の先行指標と見なされている。指数は0から200の範囲内で評価され、指数が100を超えると楽観的な見通しを示し、100を下回ると悲観的な見通しを示す。
トルコは世界成長の阻害因子?
国際通貨基金(IMF)は「2019年7月世界経済見通し(WEO)」の中で、世界経済は低迷を続けており、成長は下振れするとの見通しを示した。
IMFは、世界経済の成長率が2020年に好転するために必要な条件の一つとして、トルコやアルゼンチンなどストレスを抱える一部の新興市場国が安定化することを挙げている。
また、ヨーロッパの新興市場国や発展途上国における2019年の見通しは控えめなものになっており、これは主にトルコの成長率が2019年いっぱい低下する影響が来年まで持ち越されるためであると述べている。
世界の主要先進国が金融緩和政策をとる中で、貿易で優位に立ち、ゆるやかな成長を保ちつつ、債務を返済していくための適切な財務政策が求められる。
トルコ円は方向性を決められず
23日の外国為替市場、USドル買いが優勢。対円では、1ドル108.22円と3日連続の円安となった。
原油価格は1バレルあたり57.09ドルまで上昇した。
トルコリラは対ドルで1ドル5.72リラ付近まで上昇した。一方対円では、1リラ19円付近でもみ合っている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
トルコ統計局プレスリリース
http://www.turkstat.gov.tr/