年末インフレ予測13.9% トルコ中銀

インフレ予測0.7ポイント下方修正
トルコ中銀は7月31日、2019年第3四半期のインフレ報告書にて、2019年末のインフレ予測は13.9%であると発表した。
4月時点では14.6%としていた予測から0.7ポイント下方修正した。また、予測が現実化するためには、トルコリラの通貨価値が緩やかに高まることが前提条件であるとした。
ウイサル総裁は声明の中で、インフレ率が目標値に収束させるためには、厳格な金融スタンスとインフレ抑制に重点を置いた政策調整が必要であるとの姿勢を強調した。
対外輸出と観光でトルコ経済は緩やかに回復している
トルコ国内経済の見通しについて、世界経済の見通しが弱まる中、トルコ経済は緩やかに回復してきていると述べた。主な要因として、商品やサービスの輸出が好調なこと、および観光収益の回復を挙げ、これらがトルコ経済を下支えしているとした。
また、原油価格の下落も追い風になっているようだ。

海外投資家へアピール
発表されたレポートによると、今年前半まで実行されていた厳しい金融政策スタンスがインフレを抑制し、プレミアムリスクの低下につながったと分析している。また、4月以降は予想変動率も落ち着いてきている。
また、リラ安や国内景気の減速などにより輸入が抑制されたものの、純輸出は拡大しており、対外収支は急速に改善している。
今後は、食料品の輸入価格について注視していく方針だという。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
トルコ中央銀行プレスリリース
https://www.tcmb.gov.tr/