トルコリラスワップ月単位満期のオークション方式を採用

スワップ満期を週単位から月単位へ延長
トルコ中央銀行は5日、従来のオークション(複数価格)方式による1か月、3か月、および6か月満期のリラスワップ取り引きを行うと発表した。トルコリラおよびトルコ市場における外国為替証拠金取引(FX)の流動性を高めることを目的としている。
詳細はオークション実施日の現地時間10時に発表される予定。
現在は、見積もり方式により1週間満期で取り引きされている。オークション方法での取り引き開始後の制限は、現在の見積もり方式で設定されている合計制限内で行われるとのこと。
準備金を引き上げ 財務の安定性を支援
また、トルコ中銀は同日、外国為替預金および参加基金の準備率を100ベーシスポイント引き上げた。一方で、保有する米ドル建ての必要準備金、準備金オプションおよび無料準備金の報酬率を100ベーシスポイント引き下げ、1%に設定した。
このことにより、市場から約21億USドルを撤回するという。
目指すは財政安定化
トルコは昨年の通貨危機以降、財政を安定化させる目的でさまざまな政策を講じてきた。
厳しい金融引き締め政策によりインフレは抑制されつつあり、対外輸出と観光業が下支えとなって景気は緩やかに回復してきている。7月初旬に中銀総裁を更迭し、同月末には政策金利を引き下げた。
(画像は写真ACより)
▼外部リンク
トルコ中央銀行プレスリリース(スワップ)
https://www.tcmb.gov.tr/
トルコ中央銀行プレスリリース(準備金)
https://www.tcmb.gov.tr/