現在のトルコリラマーケット

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直近の発表予定 トルコ経済指標

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トルコリラが年初来安値

直近の出来事

2019.1.3の薄商いを狙ったフラッシュクラッシュは記憶に新しいですが、今年のゴールデンウィークはその年末年始を超える長さの大型連休ということで警戒していた方も非常に多かったことでしょう。

しかし皆が警戒しているときにヘッジファンドは狙ってこないと言われている通り、連休終盤まではトルコリラ円も含めて非常に穏やかな値動きでした。ところが連休最終日2日目にあたる5/5(日)早朝時間に市場を大きく動かすニュースが発表されました。

トランプ米大統領が中国に対し、知的財産権侵害などを理由に2000憶ドル分の同国製品に貸す関税を5/10から10%→25%に引き上げると発表しました。両国は2018年年末から貿易摩擦の解決策を協議してきましたが、「交渉が遅すぎる」として制裁強化に転じています。

これにより日米株価指数は大きく下落し、週明けのドル円も約50pipsの下窓を開けてのスタートでした。これまでトランプ氏は「貿易協議は順調」と度々述べていましたが市場はその言葉通りに受け止め、このような展開になることを織り込んではいなかったようです。

ヘッジファンドの仕掛けは無かったものの、やはり大型連休というのは何かが起こりやすいですね。中国との仲は険悪になる一方ですが、北朝鮮のミサイル発射には寛容なトランプ氏がこれから相場にどんな波乱を巻き起こすのか全く予想ができません。

この関税引き上げ発言はトランプ氏お得意の交渉術ではないかとの見方もありましたが、後日5/6にライトハイザーUSTR代表からこの発言に相違がない旨の正式発表がありました。一時的に回復していた株・為替もこの報道を受けてまた大幅に下落しました。

トルコリラ が急落

トルコリラ円もこの一連の煽りを受け、5/6時点で18円前後までレートが下落しました。米国との関係悪化・大統領の中銀圧力・地方選結果再集計など悪材料を抱えていてもともと地盤が弱い通貨ですから、ここぞというときのダメージが大きいのは仕方のない事です。

有識者の間で「トルコリラは悪材料の宝庫」と揶揄されるほど政情的に不安定な国なので、有事の際には真っ先に売られてしまいます。これは新興国通貨の宿命で、それゆえに高い金利を設定して流動性を確保しているのです。 そのような背景の中でのトルコリラですが、5/6-5/7はイスタンブールの市長選挙の再集計の是非の結果待ちということで緊迫した相場となっていました。上記の米中貿易摩擦とイスタンブール再選のリスク回避でトルコリラ売りがじわじわと続いておりました。

そして5/7にトルコ選挙管理委員会(YSK)が、イスタンブール再選を6/23に行う旨の発表がありました。当選していたクルド人であるイモマール市長(CHP)は失格ということになります。この報道に呆れた投資家も数多くいることでしょう。

再選の発表があったのは5/7のAM1:00(日本時間)で、トルコリラの失望売りでトルコリラ円も大きく下落しています。再選の理由は投票に部外者が加わっていたとのことですが、実際はエルドアン大統領の圧力に屈しての事でしょう。

トルコの民主主義は果たして機能しているのでしょうか。まだまだ解決すべき課題は山積みのようです。イモマール市長率いる野党CHPは民主主義を否定していると強く反発しました。

その一方でエルドアン大統領は「再選によって民主主義は強くなる」と歓迎したそうです。エルドアン大統領が政治に関わること自体が民主主義の実現を阻害しているのですが、その自覚が無いのでしょうか。

イモマール市長は「トルコ選挙管理委員会はエルドアン大統領の権力に屈した」と述べました。そして再選という結果に抗議している市民に対して冷静になるよう促し、もう一度市長選で戦うことを約束しました。

このような理不尽な状況でも前向きなイモマール市長は素晴らしい人格者ですね。一度イスタンブールを勝ち取っただけのことはあります。イスタンブール市民もトルコリラ相場も、エルドアン大統領よりイモマール市長に期待しているようですね。

再選挙もぜひイモマール市長に勝利を掴んで頂き、トルコリラ相場を活気づけて欲しいと思います。

トルコ選挙間委員会の今回の対応は世界中で非難され、トルコの民主主義は死んでいると報道されています。トルコ選挙管理委員会の最高委員11人のうち7人が再選を支持したそうです。

エルドアン体制下での反対した残りの4名の風当たりは生易しいものではないと思いますが、長いものに巻かれず正義に基づいたこの方々の英断は称賛に値します。

ちなみにこの件でイモマール氏のTwitterのフォロワーが100万人から219万人に増えたそうです。イスタンブール選の対抗馬であるAKPのユルデュルム氏が136万、財務大臣アルバイラク氏が114万、そしてエルドアン大統領はなんと1370万です。

何だか戦闘力みたいな話になってきましたが、腐ってもさすが一国の主ですね。イスタンブールは首都ではないものの経済規模が非常に大きく、ここを取れるか取れないかはトルコ経済をコントロールする上で非常に重要になってくる大都市です。

編集部
ライター:編集部
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