エルドアン大統領、「女子大学」構想についてトルコ高等教育評議会に進言

女性社会進出としての女子大
大阪で開催されたG20サミットから戻ったエルドアン大統領は7月8日、トルコでの「女子大学」構想について改めて発言し、有識者の間で物議を醸している。

大統領発言に対する専門家らの意見
大統領はサミット後のスピーチで、日本の教育システムの利点について発言。日本は80の女子大が存在し、これが女性の社会進出を向上させると主張、トルコ高等教育評議会(YOK)に措置を講じるよう進言したと述べている。
このプロジェクトは長期的な計画の一部であるとしているが、これに対し、政治学者でトルコの女性権利活動家は、この発言をナンセンスと批判。
基礎教育において児童たちの性別による学力に差はなく、学童の国語と算数の成績が低下している現状から、教育システムの根本を再構築することが優先であると付け加えている。
世俗主義推進を主張する声も
またアンカラのHacettepe大学の教授は、2016年に世俗主義を目指す一派が起こしたクーデター未遂事件により、多くのトルコ人教授、教師らが職を失っている。
今はこの現状を解決するべきであり、世俗化が行わなければ、女子大を作っても前進ではなく後退だと述べている。
(画像は写真ACより)
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