トルコ、キプロス島での天然ガス発掘における権利を主張

発掘を中断しない意向
トルコ外相・チャヴォゾルーは7月14日(日)、キプロス島での発掘作業に関するギリシアとEUの呼びかけに対し、探査の中断を行う意向がないことを明らかにしている。
2隻目の採掘船により緊張が悪化
トルコは5月に天然ガス採掘のための探査隊を地中海に派遣。先週2隻目の採掘船が到着したことにより、トルコとギリシアの緊張は一気に高まった。
キプロスのメディア・キプロスポストによると、そのうちの1隻に対し国際法に違反しているとしてギリシア側が逮捕状を発行。EU連合も介入し、外交官がギリシアへの配慮と資金調達の停止を呼びかけている。
トルコ、EUの対応を否定
エルドアン大統領はこの決定に批判。発掘調査はEU連合が定めた、地理的にも合法的な大陸棚において行われているものであり、ギリシアの資源開発のみ擁護していると意見した。
チャヴォゾルー外相は、天然ガス発掘作業に両国が協力することで地中海東部の平和に貢献できると主張。ギリシアの歩み寄りがなければ、発掘作業を継続する意向であり、資源の公平な共有も行わないと述べた。
キプロス島は、1974年のクーデター以降、これまでトルコとギリシアの紛争解決のため交渉行われてきたが、いずれも失敗に終わっている。
(画像は写真ACより)
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