トルコ中央政府の総債務残高211億ドル

外貨建て債券が急増
トルコ財務省は22日、中央政府の総債務残高は2019年6月末において1兆2,198億トルコリラ(約211億ドル)であると発表した。財務省の公開したデータによると、債務構成の49.9%が外貨建てであった。
2018年12月末での債務残高は1兆6,668億トルコリラであり、外貨建ての債権は全体の29.1%であった。トルコ中央銀行は2018年9月から政策金利を24%に設定しており、外貨建て債券の売れ行きが良かったものと推測される。
トルコリラの為替レートは、2018年4月の時点では1ドル4リラ程度であったのに対し、8月に1ドル6リラ超えまで急騰した。その後もリラ安は続いており、高インフレによる景気悪化が懸念されている。
なお、括弧内の数値は1ドル5.78トルコリラ(2019年6月の平均為替レート)として換算した。
対ドルで円安も1リラ19円を割る
22日の外国為替市場、週末に開かれる予定の政策金利会合を前に動きは少ない。USドルは対円で1ドル107.87円を抜け、さらに円安が進んでいる。
原油価格は1バレルあたり56.22ドルと先週金曜日からじわりと上昇した。しかし、国際エネルギー機関(IEA)が22日、ホルムズ海峡を注意深く監視しており、必要に応じて行動するという声明を発表したことを受け、市場は平静を保てているようだ。
トルコリラは対ドルで1ドル5.68リラまで上昇した。対円では、ドル円レートの恩恵を受けられず、1リラ18.98円と下落した。
(画像はイメージです)
▼外部リンク
トルコ財務省プレスリリース
https://www.hmb.gov.tr/