クルド人市長3名を追放 過激派400名以上を拘束

政府は過激派への対応を強化
トルコ内務省は19日、南東部に位置するディヤルバクル、マーディン、ヴァンの3つの都市について、現職のクルド人市長を追放した。また、同日、 合計29の州でクルディスタン共同体同盟(PKK/KCK)に所属する過激派418名を逮捕、拘留したと発表した。

同省は声明の中で、トルコ南東部の3つの主要都市(ディヤルバクル、マーディン、ヴァン)の市長は、テロ組織のプロパガンダ拡散などに関わり、テロ組織の一員であるとの容疑がかけられていると述べた。
また、内務省によると、最近の作戦により、約1,800人から2,000人といわれていた国内のテロリストの数は約600人にまで減少しており、過去30年間で最低レベルに達したという。
政治的クーデター
3人の市長が所属する親クルド人民民主党(HDP)は、うそと不当な根拠に基づく解任であり「政治的クーデター」だと主張した。
3月の市長選で3名は、ディヤルバクルで63%、マーディンで56%、ヴァンで53%の得票率でそれぞれ当選している。
HDPは、3月と6月の地方選で与党公正発展党(AKP)が敗北した結果、AKPと民族主義者行動党(MHP)の同盟は崩れ去り、民主主義を獲得するために働いた人たちを失ってしまった。このことは、HDPやクルド人だけでなく、全てのトルコ国民に関わる問題として声を上げるべきという姿勢を示した。
(画像はイメージです)
▼外部リンク
トルコ内務省プレスリリース
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