イドリブでの戦闘は人道的危機=エルドアン大統領

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イドリブへの攻撃はトルコをも脅かす
トルコ通信局によると、エルドアン大統領は23日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、シリアとリビアの最新動向について話し合った。
エルドアン大統領は、シリア北西部イドリブでのアサド政権の停戦違反は人道的危機を引き起こすと、ロシアの担当者へ伝えた。また、停戦が実施されるはずのイドリブ地区への攻撃は、シリア紛争の解決へ向けた努力を踏みにじり、トルコの安全保障に深刻な脅威をもたらす、と述べた。
イドリブは安全地帯のはずだが
トルコは、イドリブ地区の反政府勢力を支持しており、ロシアはアサド政権を支持している。
トルコとロシアは、昨年9月にイドリブを安全地帯(デ-エスカレーション・ゾーン)とし、侵略行為を明示的に禁止することに合意している。しかし、シリア政権とその同盟国は、対象地区において頻繁に侵略行為を繰り返しており、停戦の条件を破っている。
現在、この地区には約400万人の民間人が住んでおり、紛争地域からの難民が数十万人含まれている。
パウエル氏は9月の追加利下げを明言せず トランプ氏は批判ツイート
23日、米国ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の経済シンポジウムにおいて、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が講演した。
パウエル議長は、講演の中で、米国経済は個人消費にけん引されて順調に推移しており、景気拡大を維持するために適切に行動することを表明した。しかし、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを行うかどうかについては明言しなかった。
また同日、 中国の商務省は、米国から輸入する約750億ドル相当の製品に5%から10%の追加関税を課すと発表した。今月初めに米国が中国からの輸入品に10%の関税を追加するとの措置に対し、中国は報復した形だ。
米国トランプ大統領は自身のツイッターで
「パウエルFRB議長と中国の習近平国家主席、どちらがより大きな敵なのか?」(引用はトランプ大統領Twitterより)
と投稿した。
市場はパウエル議長の講演よりトランプ大統領のツイートに反応
23日の外国為替市場、USドルは売りが優勢。対円でも大幅に円高がすすみ、1ドル105.37円で今週を終えた。
原油価格は、1バレルあたり53.97ドルに下落した。
トルコリラは、1ドル5.76リラを対ドルでは前日の水準をキープした。しかし、対円では下落し続けており、1リラ18.28円まで値を下げた。
(画像はイメージです)
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