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 トルコ現地レポート

トルコ人の特徴と人柄とは?

トルコ人は多種多様な人々の集団、でも共通点は“トルコ人である事

トルコ人とひと言で表現するのはとても難しいかもしれません。日本の約2倍の面積の中に長い歴史上、東西南北あらゆる方面からいろいろな民俗が流入し、それぞれの文化や習慣を保ちながらも現在の時代に融合して生活している人々の集団というのが現状でしょう。

そのため地域により人々の考え方や習慣は大きく異なります。例えば一般論としてエーゲ海や地中海沿岸の人々は先進的思考や行動の傾向があり、内陸地域の人々はどちらかというと内向的で昔からの文化や習慣を保持しようと努めます。黒海周辺の人々は保守的で頑なだとも言われています。

そしてもうひとつ、地域に限らずトルコにおいて人々の特徴や人柄を大きく作用するものとして、貧富の差があります。トルコにおける貧富の差や生活環境の差は日本とは全く比べようもないくらい非常に大きなものです。子供の教育においてもその差は顕著。一流の教育を受けられる環境で留学したり世界情勢を学び得る子供がいる一方で、学校にすら通わせてもらえない子供がいるなど大きな社会問題ともなっています。

ただしオスマントルコ帝国崩壊後、1923年にトルコ共和国として新たなスタートを切った現代トルコは共和国建国の父アタチュルクにより「トルコ人」としてのあるべき姿を国民に唱え続け、国を愛し続ける健全なるトルコ人育成に尽力。貧富の差や環境の差はあれども人々の心の根底にはトルコ人の理想的な姿が描かれており、それが今しっかりと反映されているということが感じられます。“トルコ人である事”、それが多種多様な人々の心を結びつける重要な事実なのです。

トルコ人の根底に共通する代表的な事を紹介させていただきましょう。

トルコ人

愛国心とトルコ人であるという自尊心は最強

自国トルコを愛し、トルコ人であるという誇りはとても強く、その姿勢は尊敬に値します。実際トルコ共和国において幾度かの経済危機や政治的不安定感によりトルコ国民が苦しめられた過去があります。そしてトルコが完璧な国ではないことも国民は充分に知っています。しかし何度もその危機を乗り越えられたのもトルコ国民の愛国心と国民の団結力からだと言って過言ではないでしょう。

時には自虐的にトルコを批判することはあってもトルコを愛する気持ちは非常に強いのです。常に自分がトルコ人であるという誇りもその愛国心があってのことなのです。それゆえ仮にトルコ人が自虐的にトルコやトルコ人を批判したり冗談を言っても決して追い討ちをかけるような言葉をかけないようにしましょう。心底にはみなさん常に強い愛国心がありトルコ人である事を自負しているからです。そんな会話に至った時にはその話に頷きながらもトルコに関して肯定的な一言を添えると、きっとあなたのことを以前の何十倍もの好意を持って接してくれることとなるでしょう。

老若男女みな親日家

ありがたいことに、日本と日本人のことをとても尊敬し親しみを持っていてくれます。おそらくお世辞でも何でもなくトルコ人が一番好きな国と言えるはずです。こちらが日本人だとわかると必ず賞賛の言葉を持って「日本も日本人も大好きだ!」という言葉が確実に返ってくるでしょう。

オスマントルコ帝国時代の1890年、トルコの船舶エルトゥールル号が日本で沈没した時の日本の対応に国をあげて大感謝。その後、トルコ共和国建国時には明治維新での日本の改革を手本として国家体制を作ろうとしていたとも言われています。第二次世界大戦敗戦後、世界のトップクラスの先進国に成長した日本には尊敬の念で賞賛。そして何よりも敵対する諸外国が多い中、歴史上常に友好関係を続けてきた日本。このようないろいろな要因から長年日本人のことを大好きになり、今もその親日家の精神は受け継がれているようです。

とにかく優しいトルコ人

トルコ人は誰に対してもとにかく優しいのです。家族や知り合いはもちろんのこと、見ず知らぬの人であっても、もしも誰かが困っているような状況だと知るとすぐに助けるために何らかの行動を取ります。

例えば知り合いが病気や怪我をしたならば、すぐにスープを届け、何度も電話で「大丈夫か?」「何か必要なものはあるか」などと気遣ったりするのは当たり前。

見知らぬ人が道に迷っていたら、時間が許す限り近くの方向まで教えてあげたり、車の駐車や進行で右往左往しているのを見かけたら、すぐに近所から数人が出てきて誘導してあげたり。とにかく困っている人を見るとじっとしてあげられないのです。忙しい日常生活の中忘れがちな助け合いの心を持つトルコ人は見習うべきところです。

老齢者をいたわり、子供達を溺愛

トルコには昔から「年配者に敬意を評し、子供達を守りなさい」という有名な標語があるのですが、まさにこれは全国民に浸透している教えのひとつとなっています。

老齢者へ挨拶は最高の敬意を持って手に接吻するところから始まります。また、公共の待合室や乗り物で老齢者に席を譲るのは当たり前、知らない人でもすぐにいたわりの声をかけてあげる人も少なくありません。

子供に対しては見知らぬ他人の子供であっても自分の子供のように可愛がったりあやしたりすることは日常茶飯事です。カフェやスーパーなどで近くに小さな子供を見かけると必ず声をかけてかまっています。子供は将来のトルコを掌るという信念でどこの子供であっても大切に接しているのでしょう。

何事にもとても情熱的

全ての面で情熱的です。喜怒哀楽がはっきりしているとも言えますが、良くも悪くも感情を抑える事なく素直に表現できるのは、ある意味とても健康的かもしれません。

人間関係においても、とても人懐っこくすぐに誰とでもお友達になろうという気持ちがいっぱい。親しくなりたいために時折たくさんの質問を浴びせることもありますが、これも何にでも興味津々になりやすい情熱的な国民性とお考えください。

あと特筆すべきはトルコ人のサッカー熱。男子だけでなく女性もサッカーを語らせるとどんどんと興奮してしまうくらいです。どこのチームを応援するにしてもサッカー話になるとみなさん話が盛り上がりすぎるかもしれません。

おおらかで楽天的

日本人と比べると全般的にトルコ人の方が細かいことは気にせずにいつも楽天的な傾向があります。特に家族や友人間では時間やお金に関してあまり細かくこだわらない一面は、きっと慣れないうちはお付き合いする上で当惑する原因のひとつになるはずです。ただしそれが商用ともなると驚くことにかなりきっちりと物事をこなしていくのはさすが昔から商魂たくましく鍛えられた影響なのでしょう。

どんな苦境に陥ってもきっと何とかなるだろうという言わば楽天的な気持ちが苦しい生活になっても何度も波を乗り越えられた原因なのかもしれません。

では、トルコ人とは?

自分の心に素直で、人に優しくおおらかに生きるトルコ人。生活環境や風習が異なっても、トルコを心から愛しトルコ人である事を誇りに思っている人たちばかりです。そんなトルコ人の団結力で今のトルコが成り立っているのだと思います。もちろん十人十色、しかし今後もみなトルコ人としてトルコを愛し続けるのでしょう。

Satomi
ライター:Satomi
トルコ在住18年の主婦。日本では伝えきれないトルコ現地からの記事をお伝えします。