現在のトルコリラマーケット

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直近の発表予定 トルコ経済指標

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  • 2019/11/14(木) 16:00 9月鉱工業生産(前月比)
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 トルコ現地レポート

貯蓄のドル化が進んでる?トルコでの貯金方法と最近の状況

インフレに対応する知恵がいっぱい

トルコのインフレは共和国建国以来約100年の歴史において常に問題視されています。トルコ国民はインフレに対して当然不満は抱いているものの、どのように生活をやりくりしていくか、どんな貯蓄の方法があるか、などの情報収集の努力は事欠きません。

お金が貯まれば金貨を購入

インフレ率が高いため、トルコリラを現金として手元に置いておいたとしても数ヶ月後にはその価値が減少してしまうこともあります。そのためトルコでは昔からある一定の金額が貯まると金貨または22金のブレスレットを購入するという習慣があります。

トルコにある貴金属店ならどこでもトルコ造幣局発行の金貨購入が可能です。

金貨はトルコ共和国建国の父アタチュルクが刻印されている通称アタリラまたは共和国金貨と呼ばれています。種類は1/4、1/2、1、2、5 など重さ別に作られていて、予算に応じて希望の重さの金貨を購入します。
デザイン入りとそうでないものによっても多少異なりますが、例えば1/4金貨は約1.75g、1金貨は約7gという大きさです。
貴金属店には必ずその日の金(ゴールド)1gあたりの金額が表示されているのでその金額に従って金貨が販売されます。
また、毎日のテレビのニュース番組などでも必ず金の料金がテロップで流れているため国民は常に相場を簡単に知ることが可能です。

タンス預金も健在

購入した金貨やブレスレットは、いわゆるタンス預金つまり自宅に保管し必要な時に現金化するというのがトルコでの昔ながらの預金方法です。

この方法ならばたとえインフレでトルコリラの価値が目減りしても売値は価値が下がるどころか得することも多いほどです。
例えば2018年5月の金1gは170トルコリラ、2019年5月の金1gは251トルコリラと、なんと約50%増です。

例えば結婚式でのお祝いも金貨又は金のブレスレットです。それらを式場で花嫁に手渡すというのが習慣で、若い夫婦は現金が必要になった時その金貨やブレスレットを現金化するのです。
トルコの街を歩くと至る所に貴金属店があります。それほど金の売買の需要が高いということです。

金(ゴールド)口座も人気

どの銀行にも金口座があります。実際に金を購入するのではなくその日の金のレートにより紙面上で金を購入し利息付きの定期預金にしておくことができます。解約する場合もゴールドとして実物を受け取るのではなく現金として受け取ることとなります。

金貨のタンス預金を危惧する人は銀行の金口座を利用して貯蓄する方法を選択されるようです。

今も昔も外貨建て預金が大人気

金貨やゴールド以外の人気の貯蓄方法は外貨建て預金です。
ひと昔前のトルコで外貨といえばまず最初に浮かぶのがドイツマルクでした。トルコでは外貨計算しながらの販売が珍しくなく、空港やお土産屋さんほか一部のお店での料金表示はドイツマルクだったほどです。

1960年代頃からトルコ人のドイツ移民の数が急増し、ドイツマルクの需要と供給が多くなったことからトルコにおいてドイツマルクがもっとも身近な外貨だったからでしょう。

しかし、預金としては当時から米ドルの人気は根強いものでした。米ドルの定期預金は利息が高くインフレ対応だけでなくお金を増やす方法としても大変重宝されていました。一時は利息が10%以上ある時もあったほど。人気があるのも当然です。

ドイツマルクがなくなりユーロとなった今は空港やお土産屋の表示はユーロに変わったものの外貨建て預金では昔も今も人気があるのはやはり利息が良い米ドルです。

どこの銀行も米ドルやユーロ預金の口座を取り扱っているのでトルコ在住者なら誰でも簡単に外貨建て預金口座を開設することができます。利息は金額や預金期間によっても変動しますが、今なら米ドルで1.5〜3%の利息が付く場合がほとんどです。(ユーロはだいたい1%程度。)

両替所

この1年で外貨建て預金額が上昇傾向

  去年の夏のトルコリラ急落後、外貨建て預金への注目度が上昇。これによりトルコリラを外貨に両替し、そのまま定期預金にして、インフレに対応しようとする傾向となりました。

2019年5月時点で外貨建て預金の金額総合計は1年前より38%上昇。
トルコ国内総額は1兆820億ドルの預金額となり全体の約53%が外貨の預金額でトルコリラの金額を超えたことになります。

外貨購入に規制

このように外貨人気となり、買いが進んでいるのですが、それに歯止めをかけるような2つの法律が先月新たに作られました。

ひとつめは手数料。今までは手数料を支払うことなくレートによって換算された分のみを支払いましたが、今月から両替分の1000分の1を手数料として追加で支払わなければならなくなりました。 ふたつめは、トルコリラから10万ドル以上分を両替する場合は、受け取りは翌日以降になるという法律です。

外貨建て預金に対する懸念

外貨建て預金額が増加する一方で、懸念する声も聞かれています。色々な憶測が不安材料となっていますが、今は情報が錯綜し経済の先行きが読めない状況です。

不安材料としては最近の外貨両替に対する規制が次第に強くなっていることから、今後も例えば以前イランやロシアで起こったような外貨規制がおこなわれ、外貨を再びトルコリラに両替しづらくなってしまう可能があるのではないか、という懸念を持つ人も少なくありません。外貨建て預金額が増える一方で外貨口座を解約する人たちもいるようです。

トルコリラ預金は安定の人気

インフレの続くトルコでは銀行でのトルコリラの利息は比較的良い条件で取り扱われているため、一般の人にとっては気軽に定期預金にして貯めておける方法です。
レートを見ながら金貨を買ったり外貨を買ったりするよりも手間もかからず一番簡単で安心できる方法として常に多くの人に利用されています。 実際に外貨の預金額が上昇したのは事実ですが、以前から外貨預金をする人が一層外貨の金額を増やしたのであって、外貨建て預金をしたことのない人が新規で米ドル口座を作ったということはほとんどいないだろうとも言われています。

どの貯金方法がお得?

金貨、金預金、外貨預金、トルコリラ預金、この4つの中でどれが一番得なのかは全くわかりません。国民としてはいつもハラハラドキドキです。

編集部
ライター:編集部
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